読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
スマートフォンを使った拡張現実オンラインゲーム「Ingress」の拠点となるポータルは、
ユーザーが自分で発見、作成することができます。その手段が「ポータル申請」です。
このブログではポータル申請について、自分なりに感じた方法やコツを書いてみたいと思います。

This is an unofficial guide for Ingress Portal Submission. Sorry, Japanese only.

基礎知識:ポータルになるものってどんなもの?(後編)

Seerメダル凍結…?!

こんにちは。今回は(ポータル職人的に)衝撃のニュースが飛び込んできましたね。すでにご存じの方も多いかと思いますが…

「ポータル申請の待ち行列を解決するために、2014年12月31日からSeerメダルを凍結します」

え?Seerなくなっちゃうのん?いままで大量に申請したのに実績カウントなし?俺の時間と労力を返せ!!…と暴動の準備をしてしまったあなた。そうではないんですよ。リンク先のFacebookページをさらに読んでみましょう。


Ingress - タイムラインの写真 | Facebook

前半は新たに増えた3つのメダルの話なんですが、Seerに関する記述は後半です。以下、抜粋しますね。

Additionally, we’re working to reduce the time needed to process the thousands of new Portal submissions and edits we receive every day. In order to help us address our growing queue of new Portal submissions, starting Dec 31, 2014 we will temporarily suspend the Seer Medal. You will maintain your current Seer Medal status, but new Portals submitted after Dec 31, 2014 will not be counted towards the Seer Medal. Portals submitted on Dec 31 and earlier will be counted.

かいつまんで読むと「2014年12月31日から一時的にSeerメダルのカウントを止める」「現在のSeerメダル実績は維持」「2014年12月31日までに提出されたポータル申請はカウントされる」といったところでしょうか*1

ひとまずなくなるわけでも永久にストップするわけでもなさそうなので、そこはまず安心。あとは12/31までならカウントに間に合うよ、ということですね。

いちおう今回の裁定の背景にも触れておきましょう。現在、ユーザー増加と共にポータル申請件数も激増していて、対応にかかる負荷を削減する必要性に迫られていたとのこと。実績カウントをやめるのも、新規申請がこれ以上大量流入するのを防ぐ狙いがあるのでしょう。やっぱりみんな実績欲しくて申請するわけですもの(それでも申請する人もいるでしょうけど)。

まあ、無料でこれだけ遊ばせてもらっている我々としては、これまでポータル申請に大量の人員を割いてくれていたNiantic Labsに感謝しつつ、彼らの苦渋の決断(たぶん)を受け入れるしかないように思います。ちなみに申請する側からみたメリットとしては、審査待ちポータルを生やし切ってしまうことで、重複申請をせずに済むことでしょうか。

ジョン・ハンケ氏が「エージェント側でポータル申請をレビューする仕組みの導入も検討している」との話もありましたので(下記記事の真ん中あたりで触れられています)、システム改良と共にいずれまた実績がカウントされるようになる日を待つことにしましょう。

[5000人規模の「Ingress」バトルがいよいよ開催] Niantic Labsハンケ氏に聞く、これまでとこれからのIngress - ケータイ Watch

ともあれ、12/31までに駆け込み申請激増の予感がプンプンします。このブログも、年末に帰省する方々が地元で活躍するのを見越して、年内にある程度の完結をみせようと思っていたんですが、はからずも時期の重要性がアップしてしまいました。頑張ります。

ポータルとして認められやすい特別な候補があります

というわけで前回に引き続き、Ingressヘルプのポータル承認基準を読み解きます。

Portal 候補の基準 - Ingress ヘルプ

今回は「特別な賛同候補」という項目です。前置きにも書かれているとおり、「世界中の人々をつなぐ産業やネットワーク」というコンセプトに合致するものは、史跡や彫刻などの行ってみて面白い場所でなくても、ポータルとして承認されます。

以下、1つずつ見ていきましょう。

公共の図書館

  • Niantic と Ingress の理念である、教育や発見に賛同するもの
  • 小型私設図書館(Llittle Free Library など)を含みます(個人の居住地内にある場合を除く)。移動図書館は除外します

f:id:tacosx:20141217124913j:plain

図書館の管轄は文部科学省なんですが、個々の図書館運営にはタッチしないとのことで、一覧するホームページは持っていないようです。

活用できそうなのが、日本図書館協会のリンク集。全国自治体の公立図書館が網羅されているほか、私立図書館へのリンクもいくつか掲載されています。もっとも市立図書館の数はこんなものではないと思うので、ほかの方法で探すしかないでしょうかね。

図書館リンク集 - 日本図書館協会

上に例として挙げたのは東大キャンパス内の図書館。図書館自体は一般公開されていませんが、キャンパス構内には入れるのでポータルへのアクセスは可能です。こういうパターンもあるよということで敢えて取り上げてみました。

独立系郵便局

  • 全世界を結ぶ強力なシステムとして郵便業界に賛同するもの
  • 契約郵便局は除外します

f:id:tacosx:20141217120600j:plain

日本は郵便局大国です。日本郵便ホームページによると、2014年11月30日現在営業中の郵便局は24,200局!それも日本全国津々浦々、本当に隅々まで配置されているのは驚嘆ものです。おそらくまだまだ誰も申請していない郵便局はあるものと想像しています。

検索も充実していて、日本郵政が提供するページには、郵便局一覧だけでなくマップで一覧する機能もあります。Intel マップとを見比べて、まだポータルになっていない郵便局を探してみてはどうでしょうか。

郵便局・ATMをさがす‐日本郵政

なお、僕も郵便局での申請実績がけっこう多いんですが、その際に活用しているのが秘密兵器「郵便局Detector」です。これだ!

f:id:tacosx:20141219015632j:plain

…ええ、単なるカーナビなんですけどね。自分でそう呼んでるだけです。ドライブ中、時間の余裕があるときには、カーナビ地図上に〒マークを見つけてはクルマを停めて申請したりしていました。

乗換駅

  • 同様に、世界中の人々を結ぶ運輸業界に賛同するもの
  • 大きな乗換駅は含まれますが、必ずしも路線のすべての駅が含まれるわけではありません

f:id:tacosx:20141217115021j:plain

鉄道の駅はポータルになります。経験則的に、駅名表示がはっきりと映っているものが審査に通りやすいようです。

説明に「必ずしも路線のすべての駅が含まれるわけではありません」と書いてあるのが気になるところですが、日本の鉄道の駅であれば大方問題なく採用されるのではないでしょうか。

一方、地下鉄の駅出口ですが、最近は落とされるケースも多いようです。実際僕もけっこう落とされました。かつては出口ごとにポータル化していたようで、東京メトロ霞ヶ関駅だけでも下図の通り多数のポータルが存在するのですが。

f:id:tacosx:20141217114239p:plain

おそらく同様の申請が多数寄せられて、審査基準が引き上げられたのだろうと想像しています。ちょっと鉱脈を深掘りしすぎてしまったかもしれませんね。Seerが早い者勝ちのメダルであると言われるもう1つの理由がここにあります。落とされても泣かない覚悟で申請しましょう。

なお、バス停がポータルになっているケースも存在します。ただ非常に数は少ない印象です。審査に通りにくいのか、それともまだ誰も申請していないのか…。検証した方はおられますでしょうか。情報をお寄せください。

教会や礼拝所

  • Ingress のストーリーに不可欠な、非現実世界に賛同するもの

f:id:tacosx:20141217131933j:plain

f:id:tacosx:20141217132646j:plain

キリスト教系などの教会はもちろん、日本では神社仏閣もここに含まれるでしょう。

日本全国にどのくらいのお寺や神社があるかご存知ですか?以下のページにによるとお寺が77,467、神社が81,320だそうです。ポータル申請しまくりですね!

神社数 |新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]

寺院数 |新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]

寺社は、前編で述べた「史跡」の検索でかなりカバーできるものと思いますが、そのほかにも地図による検索方法が便利です。何しろ寺社は数が多いので、だいだいどのエリアの地図を眺めても数か所は見つかるのではないでしょうか。それをIntelマップ上でポータル化しているものと見比べるのです。

ただ、肝心のIntelマップの地図には、神社仏閣がほとんど載っていません。ポータル候補がわからないように意図的に情報を隠しているのかもしれませんけど。

そこで、ほかの地図アプリの登場となります。寺社の検索に関して、僕がよく活用していたのは「ゼンリンいつもNAVI」です。

地図(スクロール) | ゼンリン地図・いつもNAVI

寺社が表示されるには、ある程度拡大する必要があります。このためいっぺんに検索できる地域は絞られますが、かなりキッチリ網羅されていて、ポータル候補探しがはかどること請け合いです。

このほか国土地理院の地図には神社やお寺が完全網羅されている、とおっしゃるポータル職人の方もおられました。僕は使ったことがなかったので明確なソースは示せないのですが、たとえば下記リンクからたどれる2万5千分の1地図には、確かに神社やお寺のマークが記されているようですね。

地理院地図|国土地理院

地図アプリはそれぞれ、掲載情報のジャンルに強み・弱みがあるようですので、いろいろと試してみると面白いと思います。

神社仏閣の何がいいかって、1つのお寺や神社の中で申請できるものが山ほどあるということです。

お寺なら本堂だけでなく山門、鐘楼、あるいは仏像。パゴダや大きな石灯籠が設置されていれば、それらもポータル候補です。大きなお寺であれば経蔵や宝物殿があるでしょう。さらにお寺へ続く参道に道標が建てられていることも多いですが、石造りのものであれば高確率で承認されると思います。

神社なら鳥居、手水場が候補になります。また、神社本殿の脇に小さな神社や祠が設置されていることも少なくありません。隣接して建てられているとポータル申請の観点からはツライのですが、1つ1つお参りしつつダメ元申請してみても良いと思います。

それらが全部ポータルになった暁には、正面から入って手水場へ行って本殿にお参りして…という順路を示したミッション化できると素敵ですよね。外国から訪問した方へのガイドとしても重宝されるんではないでしょうか。

f:id:tacosx:20141217135649j:plain

f:id:tacosx:20141217135710j:plain

なお、お寺や神社を訪問する際に気をつけたいことがいくつかあります。まず、閉門時間が設定されていることがありますので注意しましょう。また、特に地域の小さな寺社であれば、住職さん・神主さんをはじめ、そこに住んでいる方がおられることを意識しておいた方が良いと思います。

お寺の姿勢もいろいろあります。誰でもウェルカムと言ってくださるところもあれば、檀家の方のみに向けて開いているという意識のお寺もあります。パブリックとプライベートが半々のような場所だということを忘れずに行動しましょう。

ついでながら、せっかく訪れたんだから浄財を投げつつお参りしてみてはいかがでしょうか。願い事は自陣営の勝利でもなんでもいいので。

寺社仏閣のほかでは、道端のお地蔵様や祠もポータル申請対象です。一時期お地蔵様はリジェクトされていた時期もありましたが最近復活してきた印象があります。

f:id:tacosx:20141217134712j:plain

お地蔵様は子供が亡くなったときに祀られることが多いですが、単に道しるべとして設置されることもあるようですね。祠については、たとえば馬頭観音という石碑は旅先で急死した馬を供養するために建てられたりするので、旧街道沿いなどに見かけることが多いです。庚申塔という石碑も古い道の角に立っていたりすることが少なくありません。

地域の歴史をひもとけば、かつて栄えていた集落、街道の場所などを知ることができるでしょう。そうした情報を得て、ポータル候補がありそうな場所を散策してみるのも一興だと思います。

このほか、橋のたもとに石碑があることが少なくない、とおっしゃるポータル職人の方もおられました。建設時に亡くなった方を偲んで建てられたものだそうですので、手を合わせたうえで申請しましょう。

自分だけの鉱脈を見つけましょう

以上、ひととおりガイドラインの項目をおさらいしました。具体的なイメージはできましたでしょうか。

文中、ポータル職人の皆さんがどうやって実績を積み上げてきたのか、ということにも触れてきましたが、どうやら2つの方程式があるようですね。1つはポータル候補を検索する独自の方法を持っていること、もう1つは他の人より先に、実はポータル承認されやすいジャンルを見つけていることです。

前者については、たとえば前回ご紹介した「市区町村名 史跡」のような検索パターンは、すでに多くの方が既に試していて、早い者勝ちの様相を呈しているのかもしれません*2

ただ、検索ワードを工夫したり、検索ツールを変えてみたりすることで、実は誰も気付かなかった鉱脈を掘り当てる可能性もあります。時間のあるときにでも、少し思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。そして見事掘り当てた際には是非、こっそりと僕に教えていただければ(ぉぃ)。

後者については、けっきょくご自身で申請を実体験していただき、実績を積み上げていくのが一番です。…とはいえ、今は結果が出るまでに時間がかかりすぎるし、結果を得てから申請しようにもSeerメダルが凍結されてしまった後ではモチベーションも上がらないかもしれませんね。それにもし審査方法が変わってしまうと、これまでのやり方が通用しないおそれもあります。

そういう意味でも先に始めた人間がラッキーだったという点は否めませんが、めげずにポータル探しをしていただきたいと願っています。たとえSeerメダルの実績ははかどらなくても、地域のみどころや歴史を知ることで地元にもっと愛着がわくきっかけになれば、それは楽しいことだと思いませんか?

今回のまとめ

  • 日本図書館協会のリンク集を見てみると発見があるかもしれません。
  • 郵便局は日本郵政のホームページで地図表示できます。
  • まだポータルになっていない駅があったら申請してみましょう。
  • いろいろな地図アプリを使ってポータル候補の検索をしましょう。地図ごとに強み・弱みがあります。
  • 神社仏閣は中心の建物だけでなく、周辺にも申請可能なものが数多くあります。
  • 地元の歴史を知り、お地蔵様や祠のありそうな場所を調べてみましょう。
  • ポータル候補を探す独自の検索方法を見つけてみましょう。

次回予告

ここまでは家でもできるポータル候補探し、すなわち「座学」でしたが、こんどは実践編ポータルハントです。やっぱり実際に歩きながらポータルを見つけることはけっこう多いものです。次回は、簡単そうで意外と難しい「Seerの目」の養い方を、自分の経験談を中心にお話したいと思います。

*1:「2014年12月31日」といってもどこ時間の何時までなのか、さらに、12/31当日がセーフなのかアウトなのか、現時点の表現ではけっこうあいまいですよね。申請→受理メールまでにタイムラグがあるため、敢えてぼかしている可能性もありますが…。今後さらに厳密な情報が出てくる可能性もありますので、気をつけておきましょう。

*2:おまえがブログで採り上げるからだよバカーーー!というお叱りは謹んでお受けいたしますm(_ _)m